オリーブオイルも摂りすぎると体に悪い
オリーブオイルは他の油よりも体に良いという話はよく聞くし、テレビなどでもよく特集されていますね。
他の油よりも酸化しにくいし、値段もそう高くないオリーブオイルは、スーパーでも専用の棚ができているくらい身近な油になっています。
しかし、オリーブオイルも油なので、摂り過ぎは体に良くないという情報もでてきました。
最近ではオリーブオイルをそのまま生野菜にかけたり、卵かけご飯にも入れたりする人も増えていますが、本当にオリーブオイルは体に良いのでしょうか。
オリーブオイルを有名にしたクレタ島
引用︰ TABIPPO.NET
地中海地方に住んでいる人は、他の西洋人に比べて心臓病が少ないといわれています。
健康関係のテレビ番組でも、心臓の老化を食いとめる食品としてオリーブオイルが特集されていました。
地中海地方のなかでも、ギリシャ南部にあるクレタ島は、心疾患による死亡者数が少ないという話でした。
クレタ島では、ドレッシングなどだけではなく、揚げ物や炒め物など加熱する料理にもオリーブオイルを使っているそうです。
油は加熱すると酸化してしまい、動脈硬化を引き起こす原因ともいわれていますが、オリーブオイルは加熱しても酸化しにくい油なので、どんな料理にも使える万能な油なのです。
しかし、地中海地方の人に心臓病が少ないといっても、日本人よりは短命であることが分かっています。
オリーブオイルも動脈硬化の原因になる
引用︰動脈硬化
質の良いオリーブオイルはLDL(悪玉コレステロール)を下げるといわれていますが、動脈硬化を改善しようとする際に、LDL(悪玉コレステロール)を下げることは、あまり重要ではないそうです。
オリーブオイルは血液をサラサラにすると思っている人もいますが、これは油で血小板が血管の壁につきにくい状態を血液サラサラと表現しているそうです。
しかし、オリーブオイルは油なので、物理学的に考えると血液の粘度はあがるのでドロドロになるといわれています。
オリーブオイルは酸化しにくいので体に良いイメージがありますが、酸化していない魚や肉などをたくさん食べたり、オリーブオイルのドレッシングをいつも使っていると動脈硬化の原因になるプラークが血管に堆積します。
体に良いとされる油でも、酸化している、酸化していないに関係なく必要以上に摂ってしまうと、動脈硬化になる可能性が高くなってしまいます。
オリーブオイルを摂りすぎると脳にも影響がでる
引用︰ 脳梗塞
油を摂りすぎるとできてしまうプラークは、「隠れ脳梗塞」や「脳の白質病変」も引き起こしてしまうといわれています。
プラークが堆積していると脳動脈が細くなってしまい、血流が悪くなるので頭の回転が鈍くなることがあります。
脳の白質病変がある人でも、オリーブオイルなどの血液サラサラ効果があるといわれている油を毎日のように摂っていると、一時的には頭の回転がよくなる可能性もあります。
しかし、何年か摂り続けるていると、血管のプラークが進行してしまい脳梗塞になることも考えられます。
いつもオリーブオイルを使っていると、脳血管にもプラークが堆積しやすくなるので、認知症や脳梗塞を発病しやすくなってしまいます。
EPAなどの血液をサラサラにする成分は、体内でゆっくり吸収されて、1週間くらいで体外に出るので、オリーブオイルを摂るのは週に1~2回で効果があるといわれています。
オリーブオイルを週に1~2回ほど少量使用しても、動脈硬化は進行しないですが、プラークが改善したという結果もないそうです。
動脈硬化にならないよう、血管のプラークを減らしたい人は、植物性の油を使わないようにして、生活習慣を見直す必要がありそうですね。