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口腔がんは早期発見で治癒できる癌

口腔がんの生存率のカギは早期発見

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口腔がんは、舌や口底(舌の下側)、歯肉(はぐき)など、口の中にできるがんのことです。

 

口腔がんの種類には、舌がん・歯肉がん・口底がん・頬粘膜がん・硬口蓋(こうこうがい)がん、などがあります。

 

口腔がんになる人は、年間で約6,000人いるといわれていて、社会の高齢化とともに患者数も増えると考えられています。

 

口腔がんで早期がんの5年生存率は約90%と高い生存率ですが、進行がんになると50%まで下がりるので、早期発見が重用になってきます。

 

ただ口腔がんは治癒したとしても、重い機能障害が残る可能性があるといわれています。

 

口腔がんになりやすい人

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口腔がんは、口の中の衛生状態がとても関係しているといわれています。

 

虫歯や義歯、口の乾燥などの舌への刺激が原因とされていますが、タバコやお酒も口腔がんになりやすくなると考えられています。

 

タバコやお酒とまったく縁のない人でも、熱い食べ物や辛い食べ物、刺激の強い食べ物を好んで食べる人は注意が必要です。

 

口腔がんチェックリスト

□1日にタバコを10本以上吸う
□タバコは、葉巻やパイプが好き
□50歳以上で、飲酒時にタバコも吸っている
□飲酒するとすぐに顔が赤くなる
□強いお酒が好きだ
□歯を磨かない、入れ歯の掃除をしない
□頻繁に舌や頬の粘膜を咬む
□入れ歯や歯の詰め物が当たって痛い
□偏食がある(ビタミンや鉄分不足)
□がんになったことがある

 

チェックが多いほど口腔がんになりやすい体質や、口腔がんになりやすい環境だと考えられていますが、絶対に口腔がんになるというわけではありません。

 

口腔癌かも?と思ったらセルフチェック

口腔がんは、鏡を使って自分で確認することができます。

口内炎がなかなか治らないなど、自分で気になる症状があれば、手や指で触診もしてみましょう。

 

・口の中に硬いしこりがある
・口の中に出血しやすい場所がある
・口の中や唇にしびれがある
・口の中が腫れて、入れ歯が合わなくなった
・口の中に白い部分または赤い部分がある
・口臭があると言われた
・原因不明の歯のぐらつきがある
3週間以上治らない口内炎や潰瘍がある、または抜歯後の傷の治りが悪い
・首のリンパ節の腫れが3週間以上続いている。

 

風邪をひいたときに口内炎ができたり、首のリンパ節が腫れたりすることがありますが、3週間以上続いたときには必ず病院を受診しましょう。

 

口腔がん予防は普段の生活から

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がんは遺伝的要因が大きいと考えられていますが、口腔がんの多くは環境的要因が原因だといわれれいます。

 

口腔がんの予防には、タバコの煙が大敵になります。

自分が吸わなくても副流煙での刺激の問題になるので、なるべく喫煙所の近くは避けるようにしましょう。

 

お酒のも度数の高いものは口腔内への刺激が強いので、度数の低いものを選び、大量には飲まないようにします。

 

虫歯や歯石、歯に入れてある金属によって舌や歯ぐきを傷つけることも原因になるので、歯医者の定期検診には必ず行きましょう

 

この他にも、最近では「慢性炎症」が病気の基盤を作っているといわれています。

口腔がんにも関係している歯周病は、歯周病菌の感染で発生する慢性炎症だと考えられています。

 

歯周病でつくられた「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質が、血液や血管からほかの臓器へ影響をおよぼし、全身へ炎症が広がるといわれています。

 

歯周病による炎症によって血管の炎症が引き起こされ、そして動脈硬化を促進するように、炎症は起こった場所以外にも影響がでます。

 

慢性炎症で全身へ被害がでないよう、肥満や歯周病、喫煙習慣など炎症の元となるものを改善するよう心がけましょう、