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マイクロプラスチックが影響するのは環境だけでなく人間にもおよぶ?

テレビやYouTubeのCMでたまに「マイクロプラスチック」という言葉を耳にしていたのですが、プラスチックだということは分かってもどういった物なのか聞かれたら答えられないな、と思い調べてみました。

 

マイクロプラスチックとは

マイクロプラスチックとは、直径5㎜以下の小さなプラスチックのことで、一般的なプラスチックが砕けたり、削られたりしてできるそうです。

 

プラスチックは自然分解されないため、細かくなったまま陸上でマイクロ化し、排水溝や河川を流れて海へたどり着き、海の中のゴミへと変わっていきます。

 

プラスチックゴミが海へ流れつく原因としてすぐにポイ捨てを思い浮かべてしまいますが、ごみ処理施設へいくまでに雨や風で飛ばされて最終的に海へたどり着くという経路もあるようです。

 

確かにゴミ箱がいっぱいで、ゴミ箱の上や横にゴミを置いている光景ってよく見かけますね。

あのゴミが道路に飛ばされて、車につぶされ細かなプラスチックになったら雨に流され、風に飛ばされで海へ流れつく想像はしやすいです。

 

マイクロプラスチックで環境汚染?

マイクロプラスチックというと環境汚染関連でよく耳にするのですが、どういったことが問題になっているのでしょうか。

 

①回収が困難
大きさが5mm以下ということで、マイクロプラスチックはの小ささから手軽に回収できないそうです。プラスチックは自然界で分解されることがないので、いま残っているものが減ることはなく、むしろ増えていくだけになります。

 

②海に流れ着いて溜まってしまう
マイクロプラスチック問題でいちばん有名なのが海の環境汚染。プラスチックを山に捨てたら事件の経過とともにマイクロプラスチックになっていきます。

そのマイクロプラスチックは風でとばされたり、雨で流されることで川に入ってしまい、最終的には海にたどり着きます。世界の海には1億5,000万トンのプラスチックごみが蓄積されていて、新たに海へ流入している量は年間800万トンともいわれています。

 

③生態系への影響
生き物がマイクロプラスチックをエサと間違えて食べてしまうことで生態系へ影響が出てしまうそうです。なぜ影響が出てしまうのか、それはマイクロプラスチックは消化できない物質なので、食べてしまった生き物の内臓を傷つけたり、内臓の管が詰まってしまったりして最悪の場合には死にいたります。

特に海の中では、魚などがマイクロプラスチックを海水と一緒に飲み込んでしまう可能性が大なので、海洋生態系にとって大きな問題となっています。

 

④人間の健康への影響
マイクロプラスチックはとても小さいものもあるので、人間の体内にも入り込みます。マイクロプラスチックは化学物質なので、体内に取り込まれることで炎症やアレルギー反応を引き起こす可能性があるといわれています。
地上だと粉塵にまぎれていて呼吸とともに体内に入ったり、海や川で泳いでいるときに口から入ってしまうかもしれません。

 

自分でできるマイクロプラスチック問題への対策

便利な世の中になったことで起きているマイクロプラスチック問題ですが、ひとりひとりがルールを守ることで対策になります。

ルールを守ってプラスチックゴミを捨てる、ポイ捨ては絶対にしない、この2つを守るだけでも多くのマイクロプラスチックが減っていくと思います。

環境問題は誰かが解決してくれることを待つのではなく、自分の問題として考えていけるといいですね。