食生活が豊かになったからか、若くても高コレステロールと診断される人が増えているといわれています。
血液中のコレステロールが増えると、血の流れが悪くなるので、心筋梗塞や脳梗塞などの病気になる可能性が高くなります。
コレステロールの値は病院などでの血液検査で調べますが、年に一回の健康診断だけという人も多いと思います。
このコレステロールの値を、アキレス腱の太さでセルフチェックすることができるそうです。
アキレス腱で高コレステロールをチェックする方法
高コレステロールをアキレス腱でチェックするには、アキレス腱の太さを測る必要があります。
アキレス腱の太さを測るために、定規やメジャーなどを用意します。
①イスに座る
②アキレス腱の一番細いところをつまむ(くるぶしの後ろあたり)
③つまんだ指の間の長さを測る
アキレス腱の太さが1.5cm以上ある人は、コレステロール値が高い可能性があるそうです。
これは、体の中でもアキレス腱はコレステロールが溜まりやすい部分になるからだそうです。
コレステロール値が高い人のなかには、アキレス腱の太さが2cm以上になっている人もいるそうです。
コレステロール値が高いとアキレス腱が太くなる理由
アキレス腱にはつねに体重がかかっているので、とても傷つきやすい組織になります。
傷ついた組織を修復するために、近くにある血管からコレステロール染み出してきます。
コレステロールは、そもそも傷つい組織を修復するための脂質なのですが、コレステロール値が高い人はアキレス腱に染み出す量も多くなります。
コレステロール値が高いと心筋梗塞になりやすいといわれていますが、心筋梗塞になった人の10人に1人はアキレス腱の太さが1.5cm以上あったそうです。
他のコレステロールのチェック方法
コレステロールはアキレス腱だけでなく、違う部分にも出てくることがあります。
アキレス腱以外でコレステロールが出やすい場所が目元で、黄色腫という粒状のもの(しこり)ができるといわれています。
絵画で有名なモナリザですが、この左目(向かって右目)の目頭近くにポツッとあるのが眼瞼黄色腫です。
眼瞼黄色腫は、必ずしも高コレステロールが原因とはかぎりらないのですが、冠動脈疾患の合併が多いという統計が出ているそうです。
眼瞼黄色腫が出てきたときには、必ず医療機関等で血液検査をしてもらうようにしましょう。
脳梗塞のチェック方法
コレステロール値が高いと、脳梗塞のリスクも上がるといわれていますが、脳梗塞の予備軍になっていないかのチェック方法もあるようです。
①背筋を立ててまっすぐに立つ
②手のひらを下に向けて腕を肩の高さまで上げて目をつむる
③そのまま10秒数える
10秒数えたら、腕を動かさないようにゆっくり目を開けます。
・腕が動いていなければ正常
・片方の腕が下がっていたら脳梗塞予備軍の可能性あり
これは、脳のなかの平衡感覚をつかさどる部分や、腕の筋肉の力をバランスよくさせている部分が、脳梗塞によって傷害が起きるとバランスが取れなくなるからだそうです。
目を開けている状態だと、視覚によってある程度の補正がされるので、左右差に気づきにくいといわれています。