冬場は特に空気が乾燥して肌や喉に異変が出やすくなりますが、最近では家に加湿器を置いている人も増えてきました。
しかし、リビングや寝室など部屋ごとに加湿器を置いている家もあれば、どのタイプを買っていいのか分からないので未だに置いていないと方もおられるようです。
ただ加湿するだけでなく、色々な機能がついている加湿器もあるので、自分にあった加湿器を選んでみましょう。
加湿器のタイプ
加湿器にもそれぞれ個性があって、タイプ別にすることができます。何式かわからない時には家電量販店等で店員さんに聞いてみましょう。
・スチーム式
強制的に水蒸気を出すタイプで、加湿のスピードは早いといわれています。電気代は月1,620円程度で、菌が繁殖しにくく早く加湿したい人にオススメです。
1日のうち自宅に居る時間が短い人には良いのですが、水道水のカルキが内側に白くついてしまうことがあるので、1ヶ月〜2ヶ月に1度のお手入れが必要になります。
・超音波式
熱を使わず超音波で細かい霧を出すタイプで、デザイン重視でコンパクトなものが多いです。加湿のスピードも早く、大物の物が置けない人にはオススメです。
水を直接揺らすので、菌の繁殖には注意が必要ですが、電気代は月194円と安いので、一人暮らしの人には喜ばれる加湿器だと思います。
・気化式
送風で湿気を飛ばすタイプで、加湿スピードは遅いですが1日中使うことが出来ます。電気代も月60円とかなり安く、熱くなるヒーターを使っていないので小さいお子さんがいる方にはオススメです。中にフィルターもついているので、菌の繁殖は超音波式よりも低いといわれています。
・ハイブリッド式
温風で湿気を飛ばすタイプで、気化式よりも早く加湿することができます。電気代は月1,043円と高めですが、フィルターとヒーターがついているので菌の繁殖は低くなります。
※電気代は最大モードで1日連続8時間を30日使用した場合で計算
加湿器を使う時の注意点
加湿器のタンクの水は水道水を使いますが、これは水道水の中の塩素が菌の繁殖を抑えてくれるからです。井戸水やミネラルウォーターは使用不可と説明書にも書いてあります。
しかし、水道水も時間が経つと塩素が揮発して濃度が下がり菌が繁殖しやすくなるので、タンクの水は継ぎ足さず、毎日かえます。
加湿器の手入れですが、タンクは2週間に1回中性洗剤で洗い、フィルターも2週間に1回クエン酸を入れたぬるま湯につけ置きします。
大分県の高齢者施設で昨年1月に男性が死亡したのですが、加湿器からレジオネラ菌が検出されています。レジオネラ菌はぬめりで繁殖するといわれているので、加湿器の手入れは必ずするようにしましょう。
加湿器の効果的な使い方
加湿器は部屋の真ん中に置くのが一番効果的といわれていますが、真ん中に置けない場合にはエアコンの真下に置きましょう。エアコンの風で部屋全体を加湿することができます。
加湿器を置く時には、床上から30cm以上うえに置きます。蒸気は重たいので床に置いてしまうと、下ばかりが潤うことになります。
加湿器の加湿パワーの目安
・300ml/h・・・プレハブ8畳・木造5畳
・600ml/h・・・プレハブ17畳・木造10畳
部屋の大きさに合った加湿パワーのものを選ぶことが大切になります。
部屋に対してパワーの大きいものを選んでしまうと、逆に加湿しすぎてダニの発生などのトラブルの元になってしまいます。
理想的な設定湿度は45〜50%で、それい以上になってしまうと布団が濡れてしまったり、結露の原因になったりします。
どうしても湿るのが気になる人は、加湿しすぎないように調整してくれる気化式の加湿器がオススメです。
顔だけにあてるタイプの加湿器も販売されているので、自分の好みにあったものを選んで買うようにしましょう。