会社のお金を横領したとして逮捕された女が、国際ロマンス詐欺にあっていたかもしれないというニュースが話題になっていますが、自分のSNSの写真が詐欺に悪用される可能性もあるそうです。
国際ロマンス詐欺に顔写真が悪用される
医師の吉野敏明さんは、実際に自分の写真が国際ロマンス詐欺のアカウントに使われていて困っているそうです。
吉野さんの写真を使った偽アカウント
・自己紹介にはテキサス医療協会整形外科医となっていて「軍の関係者で今アフリカに来ている」「日本に帰りたい」「アメリカに帰りたい」などといっている
・自己紹介には韓国出身となっていて「韓国に帰りたいから、今お金がないから出してくれ」などといっている
これ以外にも、30以上の偽アカウントが作られていて、詐欺にあった女性から責められたこともあったそうです。
この女性は、偽アカウントの顔写真からインターネットで本物の吉野さんに行き着いたそうですが、写真だけで探せるなんてすごい話ですね。
吉野さんは顔写真が別人のアカウントで使われているのを知人が発見したことで、国際ロマンス詐欺のプロフィール写真に悪用されていることを知ったそうです。
国際ロマンス詐欺の被害者
国際ロマンス詐欺の被害にあう人は40〜60代の女性が多いといわれていますが、男性にもメッセージが送られているそうです。
ある男性に届いたメッセージには、アメリカ軍の指揮官を名乗る男から「2人の子どもがいるシングルファーザーでシリアで平和維持活動中」と書かれていたそうです。
この指揮官の顔写真をネットで調べてみると、写真の人物はポーランドの政治家で、このメッセージの送り主とはまったくの別人でした。
こういったメッセージは男女問わず無差別に送られているそうなので、フェイスブックやツイッターをしている人は注意が必要です。
写真が悪用されないためにすること
自分の写真が国際ロマンス詐欺に悪用されないためには、SNSの設定を友人限定など限られた人しか見れないようにしておくしかありません。
もし悪用されていたら、とにかく削除依頼を申請することになり、アカウント数が多ければ多いほど、骨の折れる作業になります。
自分の写真が使われていないか調べる方法のひとつにグーグル画像検索があります。
画像をドラッグするだけで検索することができるので、気になった人は自分で調べてみたら良いと思います。
国際ロマンス詐欺だけでなく、画像は悪用されることもあるので、SNSに投稿する際にはじゅうぶんに気をつけましょう。