寝汗の原因は色々
寝汗は病気がない人でも普通にかくものといわれていますが、寝汗がひどい人だと夜中に起きて着替えなければならなくなるそうです。
風邪をひいて熱があるわけでもないのに、大量の寝汗がでてしまうときには病気以外にも原因があります。
ただ体に熱がこもりやすいという体質の人もいますが、体質だけが寝汗の原因ではないようです。
お酒を飲むと寝汗が増える
仕事を終えて家に帰ったら晩酌をするという人も多いですが、このお酒を飲む量によっては寝汗が大量に出てしまうことがあるそうです。
お酒などのアルコール類を飲むと、体内に「アセトアルデヒド」という有害物質ができてしまいます。
二日酔いのCMなどでも言われているアセトアルデヒドですが、これは肝臓内の酵素によって酢酸に変わります。
酢酸に変わったアルデヒドは、水と二酸化炭素に分解されていくのですが、汗や尿、呼気となって体の外にだされていきます。
なので、お酒を飲んだ分だけ寝汗をかいてしまいます。
お酒を飲むと脱水になりやすいので、寝る前にはお水などアルコール以外の水分も飲んでおきましょう。
更年期で寝汗が増える
更年期になると、ホルモンバランスの乱れによってさまざまな症状が出てきますが、その症状のひとつが多汗です。
更年期は女性だけでなく男性にもあることがテレビなどでも紹介されたので、世間にも浸透してきていますね。
お昼だけでなく夜にも症状が出てくるので、夜寝ているときにも多汗の症状によって寝汗を大量にかくようになります。
更年期は寝汗以外にも、イライラや情緒不安定といった症状もあるのでストレスとの関係も深いといわれています。
生理前は寝汗が増える
女性特有のものになりますが、生理前には寝汗の量が増えるといわれています。
排卵したあとの月経周期後半には、プロゲステロンというホルモンの増加の影響で、体温が0.3~0.5度くらいあがった状態が続きます。
寝汗は月経前症候群の症状のひとつなのですが、この高温期のホルモンレベルの変化によって、寝汗が増えてしまうそうです。
寝汗の時期などは個人差もあるのですが、多くの場合には生理が始まってしばらくすると、症状が落ち着くといわれています。
ストレスが寝汗を増やす
ストレス社会といわれる現代ですが、ストレスによって寝汗が増えてしまうことがあります。
ストレスのかかる状態が続いたり、過度なストレスがかかることで自律神経が乱れてしまい、交感神経と副交感神経がうまく切り替わらなくなります。
交感神経と副交感神経の切り替えができなくなると、睡眠中の体温調整もできなくなってしまうので、寝汗の量も増えてしまうそうです。
寝る時には副交感神経を優位にしたいので、気分が落ち着くようにホットミルクなどを飲んで寝るようにしましょう。
寝汗の臭いが気になる
ある程度の年齢になると、加齢臭などで自分の枕の臭いが気になるという話はよく聞きますが、寝汗の臭いにも注意が必要です。
寝汗の原因となるストレスや更年期の影響で、体も疲れて疲労臭がでている可能性があります。
疲労臭は、体に疲労がたまるとでる体臭で、体内から発生するアンモニアが原因だといわれています。
疲労臭はツンとしたニオイがしますが、予防するにはとにかく疲れやストレスをためないことが大切になります。
夜はシャワーだけという人も多いですが、疲労臭をださないためにもゆっくり湯船に浸かるようにしましょう。
湯船につかるとリラックス効果を高めることができ、できれば好きな香りの入浴剤などを使うと疲労臭を防ぎやすくなります。