血液検査でがんを発見することができるようになれば、もっと手軽にがん検診も受けれるようになります。
現在は腫瘍マーカーとよばれる血液検査が10数種類ありますが、PSA前立腺検査以外では初期のがんを発見することはできません。
現時点では、超音波やCTなどの画像検査のほうが初期のがんを発見するには良いとされています。
しかし、国立がん研究センターなどのチームは、血液に分泌され細胞の中で遺伝子の働きなどを調整している微小な生体分子の「マイクロRNA」に注目しています。
それは、がん細胞が正常とは異なる、それぞれ特有のマイクロRNAを分泌していることを発見したからです。
がんによって2〜10種類の特有のマイクロRNAがあることが分かり、分泌量の変化を調べることで13種類のがんに関して、95%程度の確率でその発生の有無を診断できるようになったといいます。
発生の有無が診断できるようになった13種類
・胃がん ・肺がん ・胆道がん ・大腸がん
・卵巣がん ・膀胱がん ・肉腫
まずは2020年に乳がん、大腸がんの診断キットが完成する予定とのことです。