違法薬物で顔つきは変わらない
引用︰https://www.huffingtonpost.jp/
芸能人が違法薬物を所持・使用して逮捕されるというニュースがあとを経ちませんが、薬物によって見た目が変わることはないそうです。
薬物をすると目がくぼんで、頬もげっそりして「薬物やってます」という顔つきになるイメージがありますが、確かに酒井法子さんは顔の変化を感じませんでした。
どうして薬物をすると、顔つきが変わるといわれ始めたでしょか。
薬物で見た目が激変する人と、まったく変わらない人がいるのはなぜなのか? その疑問を解決すべく、国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所 薬物依存研究部部長の松本俊彦先生に取材を行うと、開口一番「薬物で見た目が変わるというのは、あまりあてになりません」と、話を始めてくれた。
薬物使用で見た目は変わらない――取材開始早々、意外な事実が明るみとなったが、松本先生は、世間にはびこる“勘違い”を解説してくれた。「確かに薬物によって外見が変わるというイメージは強く、昔、文部科学省による高校生の『薬物乱用防止啓発ポスターコンクール』の審査員をしたとき、みんな目が落ち窪んで、頬がこけているゾンビのような絵を描いていました。
しかし、そういう薬物依存者は本当に重篤な、それこそ“死ぬ直前”の人にくらいしかいないのではないでしょうか。
それに、田代まさしさんが逮捕されたときの“げっそりした顔の写真”がよくネットに出回っていますが、あの顔と薬物との因果関係はわかりません。
もしかすると、別の事情で体調を崩していた可能性もあります。クスリを使うと不摂生になって、顔がちょっと疲れて見えるというのはあるかもしれませんが、個人差があります。
少なくとも誰もが明らかに見た目が変わることはありません。それにクスリを使っていなくても、顔が疲れている人は普通にいますよね」
田代まさしさんが逮捕された時の写真は、本当に衝撃的でしたね。
引用︰https://matome.naver.jp/ 引用︰https://www.hachi8.me/
もともと細い人だったのが、もっと痩せこけていたので「薬物ってここまで人の見た目を変えてしまうんだ・・・」と感じた人も多かったと思います。
田代まさしさんが薬物に手を出した理由
「毎日、面白いネタを何本も考えるのは、もう限界だと思っていたんですよ。でも、仕事はどんどん増えていくし、ファンの期待にも応えなくてはいけない……そんな板挟みの心境でした。すぐにピンときましたけど、この状況が前に進むのなら1回くらい、いいかなと思ってしまったんです。それも一つの解決策かなと。」と、本人が語っています。
ミュージシャンとして芸能界に入った田代まさしさんですが、逮捕前はお笑いの世界で大活躍されていましたね。
仕事が増えることは嬉しいけど、どんどんと追い込まれていった感じが伝わります。
違法薬物でろれつが回らなくなるのも嘘!?
薬物依存の人の特徴で「ろれつが回らなくなる」というのもよく聞かれますが、これも確かではないそうです。
薬物といえばこの人という感じもする田代まさしさんですが、出所報告会見で
「前回、出所7日目くらいに記者会見したら、まだ呂律も回らず、手も震えて(いたので)、そのことが『まだ怪しいんじゃねえか』ってことになったんですけど、僕、クスリを使ってると滑舌良くなったり、手の震え止まります。逆です」
と話されていました。
ワイドショーなどで流される薬物依存者のインタビューを見ると、「やっぱり薬物をするとろれつが回らなくなるんだな」と感じていましたが、逆に更生施設等で薬断ちしているからだったと初めて知りました。
ろれつが回っていないというよりも、歯が抜けていて声が聞き取りにくいという可能性もありますが。
芸能人でも、普通に活動を再開している人がいるということは、薬断ちができれば普通に暮らすことも可能だということなんでしょうね。
違法薬物の末期症状
見た目にはあまり変わらないとしても、精神と肉体を蝕んでいくのが違法薬物です。
本人には普通に思える行動も、周りからみると異常にしかみえないことばかりになってきます。
元女囚が教える「ポン中」の見分け方
冷房の効いた喫茶店で、いつまでも汗をかき、ずっと唇をなめています。しかも、何かとリアクションがオーバーで、お冷やの入ったグラスを何度も口に運ぶなど、とにかく落ち着きがありません。これは、かなりの確率で覚醒剤中毒者ですよ。
ネットニュースで、歌手のASKAさんが収容先の病院で「お菓子のサブレを洗濯物のように干していた」と報道された時は、「これは、相当イッてるなあ」と思いました。
ドラマとかでも薬物をしている人がとにかく水を飲むというシーンは見かけていた気がしますが、ASUKAさんのような行動は見たことがありませんね。
テレビドラマ「相棒」のシャブ山シャブ子が問題になっていましたが、薬物依存者のイメージを見た目だけで表現するのではなくて、行動も取り入れていたら良かったのでしょか。
それはそれで苦情がたくさん来てしまいそうですが、本当に薬物依存の恐ろしさを伝えるには必要な気がします。
依存~薬物、出口のない闇(5)
四六時中、誰かに監視されている気がし、明かりを消した真っ暗な部屋で鏡の前に座ってクスリを入れ続けた。のこぎりで体を切られる音や母の叫び声も聞こえた。鏡に映った自分ごしに自分の顔が見え、1人でトイレや風呂にも入れなくなった。
睡眠薬やアルコールを過剰に摂取。痛みでつらさを紛らわそうと腕にたばこの火を押しつけたり、割れた食器の破片を飲み込んだりもした。一人ではどうにもならなくなり、別の施設に入所。同じ薬物依存に苦しむ人らと生活をともにするうちに、徐々に欲求をコントロールできるようになっていったという。
薬物依存から脱するには、本当に大変だということが分かりますね。
よく「薬の誘惑と一生、戦うことになります」といわれていますが、年齢が上がれば上がるほど薬物の依存度は高くなるそうです。
薬物を使っていた年数や頻度、使用量によるのでしょうが、早いうちに止めることができれば、社会復帰もはやくなるのかもしれません。