薬物にはどんな種類があるの?
元プロ野球選手の清原和博さんや、電気グルーヴのピエール瀧さんの逮捕など、社会に衝撃がはしった薬物問題ですが、有名なものには麻薬やコカインといった種類があります。
酒井法子さんや押尾学さんも薬物で逮捕されましたが、現在はおふたりとも更生されて社会復帰されています。
種類によって価格も違うとニュースでも報道されていますが、どんなものが薬物にあたるのか調べてみました。
覚醒剤
覚醒剤は大きく分けると、アンフェタミン系覚せい剤、メタンフェタミン系覚せい剤、 デキストロ・アンフェタミンに分類されるそうです。
静脈に注射して体内に入れることが多いそうですが、覚醒剤をすることで一時的に気分が高揚したり、自信がわいてきたり、疲れを感じにくくなるといわれています。
最近では、吸入型で乱用もされているようですが、静脈に注射する場合と同じで危険なことに変わりはありません。
しかし、覚せい剤の効果がなくなると、疲労感がどっと出てきて、憂鬱な気分になるそうです。
繰り返しているうちに、中枢神経に異常があらわれてくるので、幻覚をみたり、妄想に襲われはじめます。
外見的には頬がこけてきて、歯が抜け落ちてしまうだけでなく、大量に摂取してしまうと死んでしまう可能性もあります。
あへん・ヘロイン
あへんは(阿片、鴉片)は、ケシ(芥子)の実の果汁を乾燥させたもので、麻薬の原料で、ヘロインはあへんから作られています。
純粋なヘロインは白色の粉末なのですが、純度が低いと色が灰色や灰褐色で、粉末だけでなく棒状、板状、粒状などの形をしているそうです。
ヘロインは心身へおよぼす影響がとても強いとされているので、医療のなかで使用されることも禁止されています。
静脈に注射してしようすることが多いようですが、中枢神経を抑制するので、落ちついた気分になって、多幸感を感じれるそうです。
ただ、乱用を中断することで、悪寒や嘔吐などの禁断症状が苦しくなります。
ヘロインを多量摂取すると呼吸困難になり、昏睡におちいった後、死に至るといわれています。
コカイン
コカインは、コカの木に含まれるアルカロイド(天然由来の有機化合物)で、局所麻酔薬として使用されることもあります。
精神刺激薬にも分類されていますが、 コカイン自体は無色無臭で柱状の結晶です。
コカインは粉末を鼻から直接吸引するといわれていますが、火で炙って蒸気を吸い込む人もいるそうです。
コカインには興奮作用がありますが、他の薬物よりも毒性が強く、効きが速く強烈だといわれているので、大量摂取してしまうと、けいれんや呼吸困難から死亡してしまう事故も多いとされています。
「クラック」と呼ばれる吸煙用のコカインがアメリカで大変な猛威を奮っていて、世界的にみても大問題となっています。
キラー・ドラッグ
引用︰http://www.kyotofuyaku.or.jp/
キラー・ドラッグは、見た目が普通の薬やサプリメントのようにされていますが、れっきとした違法薬物です。
MDMAという名称は押尾学さんのニュースでよく取り上げられていましたが、手軽な感覚で摂取できるのでドラッグパーティーといった集まりがされていることもあるようです。
LSD
もとても強烈な作用のある半合成の幻覚剤で、少しの量でも強烈な異常感がでてくるといわれています。
作用としては、色彩感覚の変化、幻聴、空間の歪みなど、すべての感覚や精神に異常があらわれます。
2C-B
2C-BはLSDとはくらべものにならないくらい、強い幻覚作用があるとされています。
幻覚作用の強さはMDMAの5倍くらい、メスカリン(一部のサボテンに含まれる成分)の35倍くらいだといわれています。
2C-Bは医療で使用することはありません。
MDMA(メチレンジオキツメタアンフェタミン)
MDMAは1900年代初じめ頃に医薬品合成用の原料物質として開発されていて、特許も取られています。
MDMAの化学構造は、興奮剤のアンフェタミンや幻覚剤のメスカリンに類似していて、興奮剤と幻覚剤の両方の効果があるとされています。
どうでもいいけどMDMAの錠剤のデザイン可愛いすぎる。 pic.twitter.com/RawcLIDfba
— 本日のごはん (@taraohamada3sai) December 14, 2018
大麻(マリファナ)
大麻は、大麻草の葉を乾燥させたもので、食べたり飲んだりするのではなく煙にを吸いこみ摂取します。
大麻を吸うと、感覚に異常があらわれて、不思議な興奮状態になるといわれています。
乱用すると幻覚や妄想にとらわれ、精神に異常をが出てきます。
他にも、何もやる気のない状態になる無動機症候群になったり、生殖器の支障によって、不妊や染色体異常が見られることもあります。
マジックマッシュルーム
麻薬成分であるサイロシビン、サイロシンを含有している幻覚性をのあるきのこ類(マジックマッシュルーム)は、平成14年6月6日に麻薬原料植物として指定されたました。
「麻薬及び向精神薬取締法」に基づいて、栽培も禁止されましたが、麻薬として輸出入、製造、譲渡、譲受、所持、使用、広告も禁止されています。
これらを不正に行ってしまうと、懲役刑を含む罰則が科せられます。
脱法ドラッグ
引用︰神奈川県衛生研究所
若い人のあいだで流行しているという「脱法ドラッグ」ですが、法令上には明確な定義がありません。
脱法ドラッグは、規制されている薬物に類似した化学物質が含まれていて、摂取すると陶酔感、幻覚、興奮作用などが高まるとうたわれ、販売されている薬物のことを指します。
脱法ドラッグの多くは、派手なデザインのパッケージで、用途を偽って販売されているケースもあるそうです。
粉状の製品だとバスソルトやフレグランスパウダー、液体状の製品ではリキッドアロマやアロマオイル、ハーブ状の製品はハーブ、お香などとして商品化されているようです。
一般的な商品のように偽装されていますが、危険性には変りはなく、規制薬物と同じような精神作用を持っていると考えられます。
現在は法で規制はされていませんが、今後の法規制対象の候補にもなっています。
違法薬物で逮捕されたことのあるおもな有名人
芸能界では薬物が大流行していると噂がたえませんが、これまでにも多くの有名人が違法薬物で逮捕されています。
なかには更生された人もいますが、何度も逮捕されている人もいるので、薬物依存から逃れることの難しさを感じますね。
・高知東生(俳優)
2016年6月24日、関東信越厚生局麻薬取締部に覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反容疑で逮捕されています。
2016年2月2日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕されています。
・飛鳥涼(ミュージシャン)
2014年5月17日、覚醒剤の所持で警視庁組織犯罪対策第五課に覚せい剤取締法違反で逮捕されています。
・sakura(元L'Arc~en~Cielのドラマー)
1997年2月24日、覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕されています。
・加勢大周(俳優)
2008年10月5日、 覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反により逮捕さています。
1993年3月3日、覚せい剤所持の現行犯で逮捕されていますが、初犯ながらも所持している量が多かったそうです。
1998年1月7日、覚せい剤取締法により逮捕されていますが、 18歳だったため保護観察処分となりました。
2000年10月25日、覚せい剤取締法で逮捕されています。
2007年11月15日、コンビニエンスストアで覚せい剤を使用していたところを逮捕されています。
2018年9月11日、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで逮捕されています。
・酒井法子(女優)
2009年8月7日、覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕状が取られ、 8月8日に逮捕されています。
・槇原敬之
1999年8月26日、覚醒剤の所持で逮捕されています。