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検査しても異常ない機能性ディスペプシア

寒いと出てくる胃の不調

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寒い季節になると、建物のなかは暖かくて外は寒いという状況が続きます。

この状況が続いてしまうと、胃の動きをコントロールしている自律神経などが乱れて、それが胃の不調につながることになります。

 

もともと日本人は胃腸が強くないとされていますが、胃の調子を質問されると

・ちょっとしたストレスで胃が痛くなる

・内臓が冷えると調子が悪い

・固まったような胃が抑えられるような感じ

といった答えが返ってきます。

 

しかし、胃の痛みや吐き気、胸焼けなどの症状を訴え病院へ行く人の半分くらいは、検査をしても異常のない人だといわれています。

こうした異常のない人でも症状がでることを、機能性ディスペプシと呼んでいます。

 

機能性ディスペプシアとは

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機能性ディスペプシア(FD)とは、2013年に新たに正式な病名として認定されました。

検査で見つかりにくい胃の機能異常のことで、放置しておくと以下のような事態に陥る可能性もあります。

 

・食べたいのに食べれない・・・体重が減る・栄養失調になる

・精神的に不安感が高まる・・・ふさぎ込みがちになる

・胃酸があがり逆流性食道炎の併発・・・胃内容物が食道へ逆流する

 

機能性ディスペプシアになると、悪い循環に陥って栄養失調や会社の休職、学校の休学に追い込まれるなどのケースもあります。

 

最近できた病名なので、医者の中にも機能性ディスペプシアを理解していない場合もあり、ただの気のせいとして扱われやすいので、周りの人の理解も必要になります。

 

機能性ディスペプシア生活習慣チェック

□生活が不規則 

□睡眠不足

□毎日飲酒

□ブラックコーヒーをよく飲む

□ストレスをため込みがち

□朝食は食べない

□食事後2時間以内に寝る

□たばこを吸っている

□お腹が冷えている

□仕事をがんばりすぎる

 

このチェック項目で2つ以上が当てはまる人は注意が必要です。

※要注意ということであって、必ず機能性ディスペプシアになるということではありません。

 

逆に、この項目を気をつけて生活することで、機能性ディスペプシアの予防もできるといわれいます。

 

機能性ディスペプシアを予防する運動

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機能性ディスペプシアを予防するには、胃のあたりに刺激を与える動きをします。

イスに座ったまま簡単にできる運動もあるので、ちょっとした時間に動かすようにしてみましょう。

 

機能性ディスペプシア運動1

イスの上に浅く腰掛ける(背もたれは使わないように)

①背筋を伸ばし息を吸いながら片足と両手(肩の高さ)を上げる

②息を吐きながらゆっくりと上げた足の方向へ上体をねじり体勢をキープ

③キープしたまま呼吸をする

 鼻から息を吸う→お腹が膨らむ

 鼻か口から息を吐く→お腹をへこませる

④キープしたままこの呼吸を3セット

⑤一度真ん中に戻して、いったん手と足を下ろし呼吸を整える

⑥反対側も同様に行う

 

体全体、腰も胃もねじれてお腹の周りが温まり、呼吸することで自律神経の働きも安定するので、胃の疲れや弱りが次第に解消されていきます。

 

機能性ディスペプシア運動2

イスの上に浅く腰掛ける(背もたれは使わないように)

①背筋を伸ばしてあごを引く、手の平をおヘソの横あたりに置く

②鼻から息を吸い「フッフッフッ」と力強く鼻から息を吐く、繰り返す

③腹筋が動いていることを意識

 

お腹の周りが温かくなり、胃の動きを活発化させることができます。