ニンニクで血圧が下がる
ニンニクはスタミナ食材として有名ですが、香りで食欲が増進されたり、殺菌作用があるともいわれています。
どんな料理にもニンニクをいれて食べることで元気になると信じている人も多いことから、ニンニクの成分が凝縮されたサプリメントも増えています。
昔から滋養強壮に良いとされているニンニクですが、最近では血圧を下げる働きがあることが判明しました。
では、どのようにしてニンニクは血圧を下げるのでしょうか。
血圧を下げるニンニクの成分
ニンニクは、切ったり潰したりするとアリシンというニオイ成分が生まれます。
アリシンは加熱することで硫化アリルという成分に変わり、この硫化アリルが血液内で赤血球と結合すると血圧を下げる成分、硫化水素を生成します。
硫化水素は気体なのですが、血管内で発生することで、血管を広げ血圧を下げてくれる血管拡張作用の働きをしてくれるのです。
硫化水素を食べ物として摂って、体内に吸収させることのできる食品はニンニクだけだといわれています。
ニンニクを食べて血圧を下げる
ほぼ毎日、ニンニクを食べているというニンニク専門店やニンニク農家の人たちは、血圧が正常値だといわれています。
ニンニクはどんな料理にも合うので、お鍋やパスタ以外にもお刺身や納豆にかけたりすることもできます。
ニンニク料理のなかでも、血圧を下げるのに最も適しているのが食べるニンニクオイルです。
ニンニクは油との相性がとても良いので、血圧を下げる成分である硫化水素を摂るのに大変良いとされています。
お水にニンニクを入れて加熱すると、血圧降下成分が水と一緒に蒸発してしまい34%に減少してしまいますが、お水に油とニンニクを入れて加熱すると、血圧降下成分が100%残ります。
成分を調べてみると100%中、26%が水の中に、74%が油の中に含まれていましたが、これは油がフタの役割をして、空気中に蒸発するのを防ぐからになります。
食べるニンニクオイルの作り方
材料
・ニンニク1個
・オリーブオイル50ml
みじん切りにしたニンニクを鍋に入れ、オリーブオイルを加えて2分ほど加熱します。
ニンニクはすぐに焦げてしまうので、必ず鍋が温まる前に入れてください。
この食べるニンニクオイルを2週間続けた女性は、血圧が劇的に変化しています。
実験前の血圧 178/114
実験後の血圧 138/84
食べるニンニクオイルの消費期限は約1ヶ月といわれていますが、多くの方が冷蔵庫に保管して2週間以内には食べるようにされています。