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堀井動物園の問題は無許可飼育だけではなかった

追記:堀井動物園の現在

2019年10月25日に特定動物であるアビシニアコロブスとハクトウワシを許可を受けずに飼育したとして、罰金30万円の刑が処されています。

 

これを受け、2020年5月28日には滋賀県から第一種動物取扱業の登録取消しの行政処分を受けており、現在は廃業されたようです。

 

堀井動物園とは

堀井動物園は滋賀県守山市にある1982年創業の個人経営の動物園で、キリンやシマウマ、チンパンジー、サーバルキャットやハシビロコウなどの大型動物ほかにも、ウサギや犬、猫、は虫類、鳥類、魚類など800種類1000匹以上を飼育しています。

移動動物園や2013年には守山市のショッピングセンター内で「めっちゃさわれる動物園」を展開していて、テレビなどでもよく取り上げられていました。

 

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堀井動物園代表:堀井 嘉智
住所:滋賀県守山市岡町257

 

事業内容︰ふれあい動物園の企画・設営・運営 様々な動物達と一緒にお伺いします(移動動物園)イベント・教育・集客にお役立てください

 

主な利用時︰幼稚園・保育所・学校での教育に、イベント企画時の出し物に、住宅展示場・商店街の集客に

 

 

堀井動物園をめぐる裁判の経緯

2015年8月5日〜9月9日 無許可36日間

ハクトウワシを無許可で飼育

滋賀県︰後から飼育の許可を出している

 

2015年8月9日〜2、3日 無許可2、3日

アビシニアコロンブスを無許可で飼育

獣医師︰動物園に来た時点で瀕死の状態ですぐ死んだ

滋賀県︰死んでしまったので許可はいらなくなった

 

2018年3月 動物愛護団体の告発により園長を書類送検(起訴)

2018年12月28日 罰金30万円の有罪判決(控訴する方針)

 

堀井動物園の騒動

無許可飼育で罰金刑を受けた堀井動物園ですが、行政は苦情を受けたら指導に入っているそうですがその回数も50回以上とのことです。これだけの苦情が出ているのにも関わらず、指導だけで済ませてよいのか疑問に思います。

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めっちゃさわれる動物園

・瀕死のハムスター 2017年 行政注意済み

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滋賀県から「普段からチェックして弱っていたらバックヤードに置くなどして休ませる」と注意あり

 

・サソリ10匹脱走 2017年 行政指導済み

 

・ライオンの額から出血 2017年 行政指導済み

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檻のガラスの留め具に頭を引っ掛けたことが流血の原因と園長は説明

2018年夏くらいにこのライオンは卒園していますが、その後の行方は不明

 

・ワニの口をテープで巻く 2018年 行政注意済み

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堀井動物園飼育場

・福井でカピバラ脱走 2008年

 

・火災で飼育していた動物が300頭以上死ぬ 行政指導済み

原因はタバコの不始末で発火

 

・ヤマアラシ脱走 2013年 行政指導済み

 

・移動前に狹い檻に動物を詰め放置 2017年 

動物保護団体がこの状況をみて告発

 

この他にもカンガルーが脱走したという情報もありました。

 

飼育場の近所の方の話では、悪臭も困るが近くの池にエサをまくため鳥が集まって来てしまい非常に迷惑をしているそうです。

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めっちゃさわれる動物園の閉園問題

1月15日には閉園が決まっている「めっちゃさわれる動物園」ですが、堀井被告側の代理人の弁護士は

 

「弁護側としては、同種の今まで同じような事案で刑事処分になった事件がめったにないということで、本件だけが他の事案に比べ非常に厳しい扱いを受けているのではないかということでこれまで主張してきたので、その点が認められなかったということについて非常に残念に考えている」

 

と話し、控訴を検討しているとのことです。

 

標本作りに失敗で羊の頭蓋骨を放置

堀井動物園を告発した動物愛護団体の代表は、飼育場の状況を実際にみてひどい虐待だと思われたそうです。

飼育場に行ったときには、車を降りた時にはすぐに臭いがしてきて、それは糞尿の臭いではなく死臭のような臭いで、袋をどけたら白骨化した羊の頭蓋骨がありビックリされたそうです。

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その後、警察に通報すると動物園側は「標本作りに失敗し、新人が置いた」と話し、行政も調査に入ったのですが、現状問題があるとはしていないということになったそうです。

 

白骨化した羊の頭蓋骨があっても現状問題がないと思えることが不思議ですが、行政指導とはこんなものなのでしょうか。

 

今後の裁判の行方も気になりますが、いま現在飼育されている動物たちが裁判中はどう過ごすのか、そして判決後はどうなってしまうのかも注目されています。